読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

七人七色

@gladee_achan あっちで書ききれなかった長い文を載せていきます。超ポジティブ。超適当。いけめんが大好き。

小瀧望初主演舞台「MORSE‐モールス‐」を見て+防振双眼鏡感想(シアターBRAVA!編)

ジャニーズWEST ジャニーズ

まずは、小瀧座長、共演者の皆さん、本当にお疲れ様でした。この舞台にこのキャスティングをしてくださった偉い方たちには頭が上がりません。今後もうちのかっこよくて可愛いピンクを始め、ジャニーズWESTをよろしくお願いします!

今回はお友だちから見所だけ聞いていて、原作も読まず、映画も見ずに、シアターBRAVA!へ行って来ました。結末を知らないまま。見終わった後は、結末に触れずに見たことが正解だったと思った。この舞台に出会えたことは、小瀧望の今後の糧になることは間違いないだろうけど、私にとっても何かしらの糧になるはず。そうしたいと、思う。
ちなみに席は2階後列ほぼドセン。シアターBRAVA!は2階の傾斜がすごくて見下ろす感じだったけど、席がずれて配置されているのもあって前の人の頭が気にならなくて見やすかった。傾斜大事。

「MORSE‐モールス‐」の感想

以下、記憶力が乏しいくせに一度しか見ていないやつの感想と解釈です。
最初に言っておくと、すごくいい舞台でした。そういう表現しかできないことがもどかしいけれど。見終わった瞬間、もう一度見たい!と思える舞台でした。

舞台の内容は、私が思っていた以上に暗くて重たいものだった。
父親には彼氏がいて、母親は精神的な不安定さからくるアルコール依存症。クラスメイトには“豚”と呼ばれていじめられ、かつての親友もそれに加担している。そんな可哀想な境遇にあるオスカーは隣に越してきたエリと出会い、恋に落ちる。しかしエリは吸血鬼で、人間の血を吸わないと生きていけない。オスカーはそれでもエリを好きだと言うが、長い間エリを愛し、エリのために人間の血を集めていた男も死んでしまい、エリは街を出ていくと言う。いじめっこに怪我をさせてしまったオスカーは居場所をなくし、ある日いじめっこの兄に復讐される。プールの中に沈められたオスカーを助けたのは、エリだった。日の光を浴びられないエリは古い箱に入り、二人は汽車に乗って違う街へと行く。
簡単にストーリーを話すとこんな感じ。結構な数の人が死ぬよね。

舞台にするにあたって、おそらく結構色々な部分が削られているんだろうなぁと思う。パンフレットを読むと補足されるところもあるんだけど、観る側が察したり行間を読むことが必要だった。ぼけーっと見てると置いていかれる。だから私は幕間に慌ててパンフレットを開きました!買っといてよかった!!

吸血鬼であるエリは、招かれないと入れない。だから、「入っていいよ」というセリフをオスカーは何度も言う。だけど一度として、同じ「入っていいよ」はなかった。
気恥ずかしそうな「入っていいよ」。
傷ついたエリを見て慌てた「入っていいよ」。
エリを受け入れた「入っていいよ」。
同じセリフなんだけれど、物語が進んでいくにつれて変化していく。

「光を入れて、正しい世界を生きて。約束して。そして許して」
エリにそう言われて、一度は離れることになったけれど、「やり返されたら必ず助けに行く」という言葉を守ってオスカーを助けにきたエリは、オスカーにとって間違いなく光だったはず。つらい世界から、自分を助け出してくれる天使。
硫酸をかぶったホーカンやエリに殺された警察を見てあんなに怯えていたオスカーが、バラバラになったクラスメイトたちのことは気にも止めない。きっとそれは、自分の“光”であるエリが人を殺す世界を“正しい世界”だと思ったからなんだろうな。オスカーは“正しい世界を生きる”という約束を、守ることにしてしまったんだ。
きっともうオスカーがエリに「入っていいよ」と言うことはない。プールでの「入っていいよ」が最後だったんだろうと思う。エリの側以外に、オスカーの居場所はなくなってしまったから。

エリに濡れた髪を拭かれて、服を手渡されて、オスカーはとても幸せそうだった。汽車の中で『エリ』『オスカー』ってモールス信号で囁きあった後のオスカーの顔は、一人の女性と生きていくことを決めた男の顔をしていた。最後の笑顔も、もう12歳の男の子じゃなかった。だけど、エリと生きていくっていう選択をさせたのは、やはり12歳という若さなのかなと、思ってみたり。

最後に照明が小さく消えていく瞬間、ほんの一瞬、映画を見ているような錯覚を起こした。横長の四角い舞台が、一瞬だけスクリーンに見えた。それくらい終わり方が綺麗で、綺麗で。だから。
誰かその汽車を止めて。
暗闇に消えていくエリの入った箱とオスカーを見ながら、私はそう思った。たった2時間で、私は見事にオスカーのモンペになった。小瀧望に、そうさせられた。私にとって可愛くて可愛くてたまらないのんちゃんが演じたことで、オスカーも可愛くて可愛くてたまらない、幸せになってほしい子になってしまった。あんな風に可愛く笑って、無邪気に踊って、照れくさそうにはにかみながら好きな女の子に触れるオスカーに、幸せになってほしかった。“正しい世界を生きて”ほしかった。
性格の悪い私は、箱の中から響くモールス信号を聞きながら、『エリ、彼で何十人目なの?』と意地の悪いことを思った。

ホーカンとエリがどのように出会って、どうして一緒に生きてきたのか、そこは劇中で語られていない。だからこそ、ホーカンが数十年後のオスカーの姿なんじゃないかと、そう思えて仕方がなかった。もちろんそうなってほしくはないけれど、いつかオスカーはエリに「あなたは年を取りすぎたのよ」って言われてしまうんじゃないかと。エリにすがり付いてエリのことを神だと言うホーカンと、プールで助けられてエリの手を取るオスカーが、なぜかダブって見えてしまった。だってオスカーはまだ12歳で、エリが惹かれたのは12歳のオスカーで。好きな女の子を決して“吸血鬼”とは呼ばない、優しくてまだ何も知らない子どもで。だからきっと、エリは惹かれたはずで。
親も友人も何もかも捨てて、エリと二人で生きていく人生を選んだオスカーは、幸せになれるのだろうか。あの街に残っていても幸せになれるとは限らないけど、少なくとも私は、オスカーが選んだ人生を幸せだとは呼びたくない。呼べない。

「ぼくのともだちになってくれない?」
ポスターやパンフレットの中にも記載されているこの言葉は、オスカーの口からは一度も紡がれず、これから先も2人が友だちになることはない。もう友だちにはなれない。誰とも友だちにはなれない。
私はこのセリフを、オスカーの口から聞きたかったよ。

“幸せ”って、一体何なんだろう。
三方礼をして幸せそうに笑う小瀧望をぼやけた視界で見て、手が痛くなるほど大きな拍手をしながら、私はそんなことを考えていた。

役者・小瀧望の感想

のんちゃんが演じたオスカーが、私は大好き。可愛くて、愛らしくて、いじらしくて。
ただ、やっぱり決定的に“怒”や“哀”の表現が物足りない。もっとほしかった。もっと悲壮感が。“怒”と“哀”で成り立ってるオスカーを演じるには、“喜”と“楽”で成り立ってる小瀧望じゃだめだ。
だけど、ふとした瞬間に現れる12歳のオスカーの“喜”や“楽”を表現するのは、“喜”と“楽”で成り立ってる小瀧望じゃなきゃだめだ。今までたくさんそういう場面に出会ってきたんだろうなぁ、と思えるくらい、のんちゃんは喜ぶ顔や嬉しい顔をするのが上手。のんちゃんが笑うと、ふわっと舞台が明るくなる気がした。
家を出ていくシーンで、ママの手を握って優しく髪を撫でる動きなんて、19歳とは思えないほど自然で滑らかで。セリフがなくても、ママへの愛が伝わってきた。本当は愛してるよ、ごめんね、って。そういう"愛"の表現も、素晴らしかった。愛されることを知らない12歳のオスカーがあんな風にできるのかと違和感を抱くくらいに。

可愛い可愛いのんちゃんに対して、“怒”と“哀”が備わっていれば、と思ったことが、私の中では衝撃だった。
でも、“怒”と“哀”が備わった小瀧望がオスカーをやったら、きっともっと素晴らしい舞台になると思う。
でも、可愛い可愛いのんちゃんには、“怒”も“哀”も持っていてほしくない。“怒”と“哀”を備えてしまった小瀧望が、今と同じような“喜”と“楽”を表現できるかはわからない。
でも、でも、でも。答えが出ないから、だから私は、まだ、また、舞台に立つ小瀧望が見たいと思った。

防振双眼鏡の感想

さて真面目に語ったので、ここからはひたすらのんちゃんを愛でていきたい。2階後列からだとちゃんと全身が入って、尚且つ脛毛が無いことを確認できました。つるつるだった。つるっつる。ちなみに私の低い視力で双眼鏡を使わないと、いじめっことオスカーの区別がつかないレベル(実際は身長で判断できたけど)。そんな私の視力でも防振双眼鏡を使うと以下のものを見ることができる!素晴らしい!

・月と星の柄のオスカーのシーツ(敷布団が白地に青の模様、掛け布団が青地に黄色の模様)
スターウォーズがプリントされたオスカーのTシャツ(スターウォーズには全く詳しくないけど、思いきり「STARWARS」って書いてあった)
・エリがオスカーに渡す全面揃ったルービックキューブ(「シール貼り直してない!?」って疑うオスカー可愛い)
・エリがオスカーに見せる光る何か(赤い卵型の入れ物を開けると中に光るものが入っていた)(その光に照らされたオスカーの顔がものすごくきらきらしていてそっちに5000万円出せるよお姉さん)
・↑と一緒に置かれていたダルマ(驚いて二度見)
・エリの足の指(エリの足が綺麗すぎるものだから生足か確かめようとして、ジャングルジムを登る爪先を見てた。生足だった)
・ホーカンが人間を殺すときに使うナイフの形
・オスカーのむちむちの上半身(むちむちすぎて健康的)
・オスカーの背中にある傷?痕?
・王冠の先に付いてるカラフルなポンポン(ちなみに王冠は後頭部の方がゴムになっているタイプだった)
・血で真っ赤になったオスカーの手
・オスカーがプールに沈められたときの、オスカーの口から漏れる気泡
・プールから上がるとオスカーの髪はもちろん濡れているんだけど、そのときの半端ない水も滴るいい男感(あの色気は12歳じゃねぇよ)

いやぁー!防振双眼鏡いいね!舞台の後半はストーリーに集中してあまり使う頻度は高くなかったけれど、オスカーが脱ぐとついつい…。舞台全体を見るには倍率が高すぎるけど、細かい演技や小物を見るには必須でした。あれは何かな?と思って覗くと、すぐにそれが何なのか判明するのはストレスがなくていい。防振双眼鏡ってそもそも手振れを防止するためのものだし、舞台向きじゃないよなーと思いつつ持って行ったんですが…ブレのない視界でドアップになる、口元を血塗れにしたエリは迫力抜群でした。